エシカル消費について
2024.9.10 (最終更新:2024.9.13)
エシカル消費とは
消費者庁が発表している「エシカル消費」とは、倫理的消費と言われ、消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。持続可能な開発目標(SDGs)の12番「つくる責任 つかう責任」にあたります。
エシカル消費への意識
2015年国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)からスタートしたエシカル消費。
約10年経過した今、日本ではどのような状況になっているのでしょうか。下のグラフにあるように、エシカル消費に「とても関心がある」「関心がある」と回答した人は全体で15.3%と2020年の調査から増加しているが、意識は低いと感じられる。意識が比較的高い層も存在します。Z世代の女性16-24歳(22.7%)と男性16-24歳(20.9%)。こちらの層に対してエシカル消費きっかけでしっかりブランディングされた商品やサービスを提供できるのではないかと思います。しかしそこには難しい問題もあります。それは生活者が共感し「自分事化」できるかどうか。そのためには商品・サービスとの距離感も関係してくるはずです。また大きな課題として商品・サービスが打ち出すエシカル消費施策を理解してもらえるかどうか。このような問題や課題をクリアできればブランド成長につながると思います。
成功事例
エシカル消費施策が成功した事例をご紹介したいと思います。
それはキリンビールの新ブランド「晴れ風」。ここ数年ビール業界は酒税法改正や競合新商品リリースなそ活発な市場だと思います。またビール離れが進んでいる状況で厳しい一面もあります。「晴れ風」が打ち出したエシカル消費施策は「晴れ風ACTION」という名称。購入すると0.5円〜0.8円が桜の木の保全などに自動で寄付されたり、ホームページにアクセスするとコインが付与され、応援したい自治体に寄付ができるというもの。
成功した要因はやはり自分事化と距離感。日本人に馴染みの深い「桜」は親近感があり距離感を縮めやすいと思います。また桜と言えば花見。花見シーンとビールは相性が良いのも要因と考えられます。とても理解しやすい施策なので共感しやすく、比較的自分事化しやすくなったのだと思います。またSNSなどで人にシェアすることにより広がって行ったのだと思います。
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